くろごまさんぽ

くろごまは躁うつと上手くお付き合いしたいのです。躁うつ病の日常ブログ。

精神障害者福祉手帳。

お世話になってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いわゆる、「手帳」、「障害者手帳」の話です。

精神疾患を患って福祉にお世話になっていくルートというと
このルートかなと思います。
実際、私はこのルートを経験してきました。

精神疾患の場合、お金の面に関してはとても辛い事が多いです。
精神疾患の薬価は高いです。
新薬が多いからでしょう。
そして長期決戦となるため、非常に懐を圧迫します。

初めて自立支援の制度を知った時、本当に有り難かったです。
かかりつけの精神科と薬局のみ対象としても、本当に助かりました。
診察は3分という時もありますが(笑)、薬も含めたら結構な出費。
その点、自立支援を受ければ一割負担という免罪符は本当に嬉しい。
申請についても、比較的ハードルは低いと感じました。
私は長年利用させてもらっています。

その次のステージに、手帳があります。
気持ちとしては一気にハードルが上がります。
総じての、「障害者」の一員になるのですから。。。
その分、メリットとデメリットが出てきます。

【メリット】
自治体によってだいぶ異なるようです。
これはお住まいの自治体にて調べる必要があります。
たいていは、お金の面になります。

全国共通でのメリットで思いつくのは…(手帳2級の場合)
*税金控除(所得税など)
*携帯電話会社によって、基本料金の免除や割引がある
*公共施設の入場料で減免があるときがある
*映画鑑賞の割引がある映画館
*金融資産の一定の税率負担0枠

私の住まいの自治体ですと、プラスとして次がありました。
*税金控除(住民税など)
*県内受診の医療費が0割負担
*助成費支給(4000円/月)
*タクシー利用費用半額補助(12000円/年)

などなど。

【デメリット】
*クローズ就業している場合は、税金控除により手帳所持が経理にバレてしまう

就業している場合の会社バレは、ケースバイケースですね。
規模の大きい企業は従業員数に応じて障害者雇用が義務付けられているため、人事からかえってプラスと取られる場合もあります。
障害者雇用カウントをすることで雇用義務の罰金が減るらしいです。
逆に、障害者に仕事を任せられるか!なんていう精神論が根付いている会社であれば、退職に追い込まれるかもしれない。
こればかりは、個々の事情によりますね。

私の場合、今の会社で就業する前まで手帳2級を持っていました。
仕事が決まったため返納しましたが、病気が再発し休職したため、再度申請し2級所持に戻りました。
しかし、今の会社に籍があるうちでも、手帳クローズでいきます。
何故なら、人事の考え方が見えないから。
復職しどんなに仕事をがんばっても、手帳の経歴がマイナスに働くかもしれないし、手帳という見えないインパクトがどう転ぶかわからないからです。
まぁ、退職しなければの話ですが。。。

あくまで私見ですが、就労ギリギリラインを歩む方なら、2級でも3級でもクローズの方がいいと思います。
バラすのは、いつでも出来ますから。
オープンで働くメリットを受けられるときだけ、手帳オープンがいいのでは、と。
ただ、オープン就労は狭き門だそうですね。。。

障害年金については、またの機会にお話し出来ると思います。
かなり高いハードルですが、一度は2級を受給したことがありましたので。。。

とりあえず、この度、再度手帳2級を頂けましたので、一先ず安心しました。
この苦しさが認められた、といいましょうか、何か安心した面があります。
ただ、公的の基準として、自分の病状がこのラインなのかというのは凹みますね。
精神疾患は血液検査値などの尺度がないので、こういった扶助の基準が疾患レベルの尺度になるのでしょうか。
悲しいなぁ。。。

早く脱しなきなゃなぁ。