くろごまさんぽ

くろごまは躁うつと上手くお付き合いしたいのです。躁うつ病の日常ブログ。

労災。

私が勤めている会社の、その母体となる企業グループは労災に対して本当に厳しい。
それが労働者に対する当たり前の姿なのですが、その中にはなかなか矛盾が多いです。

その母体に守られている社員は、ルールを遵守することで万が一の場合には保障され補償を受けられます。
ルールはその母体の企業活動に伴う全ての下請会社にも適用されるので、全てにおいてかなり厳しい管理をされます。
勿論、その為の教育も受けます。
しかし、保障については、そうではありません。
被災者が属する会社による補償となります。

例えば指を挟んだ、高所から落ちた、骨折した、など大きな災害は下請さんに多いのが実情。
標準化された安全作業以外が多いのと、教育が不十分だから、仕方ないかもしれません。
しかし、発生自体が許されないので、隠し労災が多いと聞きます。
労災が発生した下請は次の仕事が貰えなくなるからです。
昔から、憂うべきことです。

労災は他にもあります。
自殺。

私は、同僚を2人、自殺で失っています。
1人は躁うつ、1人は恐らくうつ病でした。

躁うつの方は、発症した後顕著に出た症状が、浪費。
沢山の借金を遺して亡くなりました。
私達は元請の位置にある会社の為、当時からリハビリ訓練や配置換え、時短勤務など、世間一般では手厚くされていた方だと思います。
彼は躁が強く、しかし人に危害を加えないためにいつも明るく、何故病気なんだろう?と周りから思われていたと思います。
会社からの復帰への後押し、本人の復職への意欲が相まって、私よりも予後が良かったと思われました。
しかし、ある日突然、亡くなりました。
信じられませんでした。
その時、同じ病気だという事が怖くなりました。
それは自分次第だと、周りは言うかもしれませんが、衝動が付きまとう病気だからこそ、本人の中でしか解らない何かがあるのです。

うつ病の方は、下請会社からの協力メンバーでした。
当時所属した組織は大きな変革と成長を遂げており、リーダーポジションが不足していました。
私が力不足なのにリーダーとして働き潰れた同時期に、彼は在籍していました。
私は休職に入っていたので、彼の事は後日聞きましたが、恐らくそのしわ寄せを喰ったのではないかと、今でも悔やまれます。
多くは語れませんが、家庭に恵まれた働き盛りの方。
彼の真面目さと頑張りを知っていただけに…当時の私に力がもう少しあれば、と…。

自殺の労災認定は、かなり厳しいと聞きます。
また、会社は先回りして最低限の労働基準法に則ってのルールを決めている為、余程の逸脱がない限りは認められないでしょう。
更に、下請会社からの派遣なら尚更、会社間の縛りがあるのかもしれませんね…。

勝手な私見ですが…私は会社に飼い殺されなくて良かった。
結局、私はこの会社を去りました。
心残りは沢山あるけれど、離れて良かったかもしれません。
仕事にウエイトを置いた私の信念を一気に引き離した、人生の事件でした。